有名人アブラハムのお話②後編

アブラハムの祝福

前半に引き続き、アブラハムのお話をしたいと思います。
前回は、神がアブラハムに3つの祝福

1 アブラムの子孫を数えきれないほど増やし、たくさんの国々をつくる
2 カナンの地をアブラムとその子孫に与える
3 アブラムと子孫を祝福する


の約束をしたこと、そしその約束のしるしとして、男子全員が割礼を受ける事、二人の名前が祝福の名前に改名されたところまでをまとめました。

「アブラム」から「アブラハム(国々の父)」へ
「サライ」から「サラ(女王)」へ変わります。

ここからは「アブラハム」、「サラ」としてお話を進めていきます。

その前に今日の私のランチを紹介したいと思います。










お気に入りのカフェのキーマカレーに、デザートはキャロットケーキを選びました。それぞれスパイスが効いていて、元気が出てくるメニューです。皆さんも美味しいもので癒されてくださいね。

子供の誕生の予告

神がアブラハムに祝福を約束して去ってしまわれると、すぐにアブラハムは家族と使用人のすべての男子を集めて、神の言われた通りに割礼を受けました。割礼を受けていないと祝福を受け取れません。

すると神は二人の天使を連れてアブラハムの前に現れ、「来年の今頃、あなたとサラの間に男の子が生まれている。」と言われました。

高齢の二人でしたが、この後ちゃんと祝福の男の子、イサクが誕生します。神に不可能はありませんし、神が変えないと決めたご計画は必ずその通りになっていきます。神の祝福が変わらないなんて本当にうれしいですね。

神に滅ぼされるソドム

でもこの男の子が生まれる前に、アブラハムの甥ロトとロトの住むソドムという町の話が織り込まれていますので、その話をしたいと思います。

神はアブラハムに息子が生まれることを予告されると、ソドムというアブラハムの甥ロトの住む町に向かわれます。神はソドムの人々の悪事を見に行き、ソドムを滅ぼすおつもりでした。一緒について行ったアブラハムは、甥のロトがその地の人々と一緒に滅ぼされることを恐れ、神に思い直してもらおうと必死で交渉します。

神はアブラハムの願いを聞き入れ、「50人正しい人がいれば滅ぼさない。」と言われます。それでも心配なアブラハムは、「45人の正しい人ではだめですか、40人、30人、20人、10人では。」と粘って神に頼み続けます。

アブラハムの熱意に応じて神は、「10人の正しい人がいれば滅ぼさない。」と譲歩してくださるのですが、10人に満たなかったのか、ソドムは滅ぼされることになります。

二人の天使がソドムに到着すると、ソドムの人々は滅びの裁きに値するほど悪い状態でした。神に正しいロトは、二人の天使を手厚くもてなすのですが、町の人々は天使たちに悪だくみを図ります。

ロトから天使たちを奪い取ろうと、家に押し入ろうとします。これにより、天使たちは町を滅ぼし始めますが、ロトとロトの家族だけは守り、町の外に逃がします。それから天使たちはソドムを火で焼いてしまわれました。

神を見分けられるかな

ソドムの人々は天使に会ったとき、それが神の使いであることに気が付きませんでした。悪に染まった人々には、神を見分けることができないことがわかります。一方でロトはすぐに神であることに気づき、礼を尽くしてもてなします。

神を見分けるためには、普段から神を敬い、従い、正しくあることが必要です。私たちが神の存在を忘れ自分の欲に生きるなら、神と出会っても神と気づかずに祝福を逃してしまうかもしれません。ましてや悪だくみを企てるなら、すぐに神に裁かれてしまうでしょう。

ロトの選んだ土地は問題の多い土地で、ロトは敵の捕虜になったりと災難にも会いましたが、それでも日ごろから神を信じることで滅びを免れることができました。神に従い箱舟を造ったノアと共通していますね。

実際私はクリスチャンになってから徐々に、出会う相手に神がいるのだと実感するようになりました。
特に相手に神の存在を意識していたわけではなく、下心なく相手に親切にすると、びっくりするほど良い事が起きたりします。「今の人は神が変装していたんだ。」と思うほどに、祝福されることがあるのです。

特に、見返りがないような状況の時に手助けをすると、その傾向が高いように思います。実際、人からの見返りや賞賛がないときの行いには神の祝福がある、と聖書には書かれています。

人生の選択は神と相談を

前回も少し触れたのですが、ロトは住む土地を選ぶ際に、エデンの園に見えるような水が豊かに流れる肥沃な土地、という目先の理由だけで選んでいます。一方で欲を出さずにロトに住む土地を選ばせているアブラハムに神は現れ、アブラハムに見渡す限りの土地を与える、と祝福の約束をなさったのです。

もちろん良く見えるものを選ぶことが悪いわけではないのですが、ロトは神の思いを確認せずに決断してしまったのではないかと思います。神の思いに逆らって何かを選ぶと、間違いなく問題に巻き込まれたり、道が閉ざされたりします。何をするにも、まず神に尋ねることが大切です。神が選び導いたものが、自分の望みと違い良いものに見えなくても、結果は必ず祝福を受けます。

アブラハムの試練とは

さて、ついにアブラハムとサラに、約束の息子イサクが誕生しました。この時アブラハムは100歳、サラは90歳です。神には不可能はなく、また必ず約束を守られる誠実な方です。ですが神は、アブラハムに驚くような試練を与えられるのです。

イサクが大きくなったころ、神は愛するイサクを、神へのいけにえとして捧げなさいというのです。ここでの捧げるということは、全焼のいけにえとするということで、愛する息子イサクを火で焼かなければなりません。

アブラハムはこの耐えがたい試練に従うのです。アブラハムはイサクを燃やすための薪、火打石を用意して、二人で神に指定された場所に向かいます。到着したアブラハムは、全焼のための祭壇を造ると、イサクの心臓に向かって刃を振り下ろします。

その刃を振り下ろそうとしたとき、神はアブラハムを止めに入ります。「刀を置きなさい。もうわかった。おまえが何よりも神を第一としていることが、よくわかった。最愛の息子でさえ、ささげようとしたのだから。」と神は言われ、イサクの命を守られます。

そして神は、イサクの代わりに捧げるいけにえとして、雄羊を与えてくださいます。アブラハムはその羊を焼き尽くして神に捧げるのです。

神に従い人生をバラ色に

どんな時もアブラハムは神に忠実でした。住み慣れ成功を治めている故郷での生活を捨てて、行先も告げられていないまま旅に出ました。自分は危険な場所に残り、甥のロトに楽園のような土地を譲りました。高齢になるまで約束の息子が生まれなくても神を信じ従い続けました。信じ抜いて授かった可愛い一人息子を、神に全焼のいけにえとして捧げました。アブラハムは、神に嘆かずにすべて従いました。

どれほど信じがたい状況でも神を信じ従うアブラハムの姿から、彼は「信仰の父」と呼ばれ、全世中にその名が知れ渡ります。そして今なおアブラハムの子孫は増え続けて、祝福は続いています。

私たちも神に従い、日々祝福を大きくしていくことができると思います。聖書から学び、気が付いたら人生がバラ色になっていたら嬉しいと思っています。そしてこの祝福を一人でも多くの方と分かち合えたら幸いです。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。

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