神の存在
前回は、神の偉大な力から、神を畏れ敬わなければならない事、神の命じることを軽んじてはならないことを学びました。
神はいつでもどこにでもおられるのですが、時に恐ろしいほどの自然現象と共に姿を現されることがあります。人間には太刀打ちできない状況を通して、人は神を畏れかしこみ、従うことを学びます。神は神に従う者を祝福してくれます。
今回は、神が強く禁じている偶像礼拝について学びたいと思います。人間が造り出した偶像や偽物の神に惑わされることがないように、神の知恵を求めていきたいと思います。
今日のお供は、タリーズコーヒー&ＴＥＡのティースムージー ベリーベリーアールグレイです。暑い夏にぴったりです。神の恵みに感謝します。
妬むほどの愛
イスラエルの人々は、過去の出来事から神を畏れ敬うことを教えられると、次に偶像礼拝の罪の重さを学びます。事実、イスラエルの古い世代の人々は、荒野の旅の途中でも、何度か神以外の物を崇拝すると言いう罪を犯しています。
モーセが神から十戒を受け取るために、四十日留守にすると、人々はモーセが帰ってこないと不安になり、自分たちの手で金の子牛を造り、それを神として崇めてしまいます。
また、旅の途中にモアブという土地では、土地の人々に誘惑されてバアル・ペオルという異教の神を拝むという罪を犯しています。彼らはその罪によって滅ぼされてしまいました。
神は、真の神以外の物、異教の偽物の神を信じ崇めることを、かたく禁じています。神は「わたしは、ねたむ神である。」とはっきり語っています。神はご自分が愛する人々が、神以外の物を信じたり頼りにすると、嫉妬すると言われます。
神はねたむほどに、私たち一人ひとりを愛しています。神から離れて、危険な道を歩むことを心から心配します。
偽物の神をみわける
神は地上、大気、天体、生き物、作物、草花をはじめ、全てを造られました。神は人間に必要な物を全て備えてから、人間を造り命を吹き込みました。
生きるために必要な物を与えてくれる神から離れては、人間は生きていくことはできません。金の子牛、モアブの偽物の神を拝んだイスラエルの人々は、滅んでしまいました。真の神から離れることは滅びに向かうことです。
人は神のもとで正しく生きることで祝福を受け、安全に平和に暮らすことができます。真の神だけを信じ従い、祝福を受けなければならないイスラエルの人々に、神はモーセを通して偶像礼拝を固く禁じます。
異教の神々は、それぞれの民族が考え出した形で像を造っていました。神は人々に異教の神のように、どんな形の偶像をも造ってはならないと命じます。人の形、動物や鳥の形、海に住む生き物の形の像を造らないこと、またそれに加えて、天の万象である太陽、月、星などを拝まないように、具体的に説明します。
これらは、かつて彼らが奴隷としてとらえられていたエジプトで行われていた、異教の神の姿でした。神は人々を奴隷から解放されたように、偽物の神からも解放されました。神は人々に、二度と捕らわれの苦しみに戻ってはならないと教えます。
罪を焼き尽くす神
これから彼らが生活することになるカナンの土地では、たくさんの異教の神が崇拝されています。エジプトでの偽物の神を思い出し、カナンの地でも偽物を見極め、偶像礼拝の罪を避けなければなりません。
モーセは、自分はカナンの土地に入ることはできないと、人々に何度も伝えながら、偶像礼拝の罠に陥らないように教えます。この先、モーセはカナンの地で、人々に注意を与えることができません。モーセは、彼らが自ら偶像の罪の重さ心に留めて、罪を犯さないように自立を促します。
彼らが偶像の罪を犯すなら、彼らの子供たちや子孫がその習慣を受け継ぎ、神が祝福し子孫を増やすという約束が果たされなくなってしまいます。誠実な神は、ご自分が約束されたことを必ず守るお方です。
モーセは神を、「主は焼き尽くす火であり、熱情の神だからである。」と語ります。人々が罪を犯すと、神は人々に焼き尽くすほどの懲らしめを与え、火によって人々の罪を焼き尽くし、清めます。
そして清められた人々を再び神の子として迎え、ご計画通りに祝福するのです。神の愛は、人間の罪によって失われることはありません。
確かに存在する神
ホレブの山が燃え上がって神の声が聞こえた時、神の姿はありませんでしたが、見えなくても神を認めざるを得ない、偉大な神の力がありました。
私たちの住む世界は全て神の言葉通りに動いています。日々の生活の中で、目には見えなくても神の秩序があることを、誰もが経験しているのではないでしょうか。
思いもよらない出来事、思うようにならない状況など、人間にはコントロールできない事がたくさんあります。
神は、この世界に、人間一人ひとりに計画を持っています。神はご自分の計画のためにすべてを導いています。
神の計画は、全ての私たち一人ひとりを祝福する物です。私たちを幸せにするために、時に裁きを下すこともあります。
目には見えない神ですが神は確かに存在し、愛する私たちのために全てをコントロールしています。
我が子を待つ神
神の妬むほどの愛は、イスラエルの人々だけでなく、神が造られた人間一人ひとり、全ての人に注がれています。神は私たち一人ひとりに、真の神の存在を知ることを願っています。
偶像の神々は、人々の心に巧みに働きかけて誘惑します。真の神はイエスキリストを送ってくださった神だけです。私たち人間の罪の身代わりになって、十字架で死んでくださった神だけです。
神は、愛する我が子の帰りを待っています。是非神のもとで、祝福された日々と過ごしていただきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。
