油断せずに
前回は、エジプトを脱出したイスラエルの人々が受けた十戒を、モーセが新しい世代に語り、この戒めを守り行うように語ったところをまとめました。神の命令は人々を支配するためではなく、正しい生き方を教える為であり、人々が祝福を受けるための物です。

罪を持った人間が神に従うのは簡単なことではありませんが、神は従うための力を与えてくださいます。神の祝福を受けて幸せな生活を手にできたら嬉しいですね。
今回は、これから約束の土地カナンに入るイスラエルの人々に、彼らが祝福の生活を手にし幸せになったとき、油断しないようにと警告しているところを学びたいと思います。
神が約束した幸せな生活が実現するとは、本当に素晴らしい祝福です。ですが人間は祝福に慣れてしまうと、油断して罪を犯してしまいやすいのです。そのような悲劇を招かないためにも、イスラエルの人々同様に、しっかりと聖書を学んでいきたいと思います。
今日のブランチは、クラブハウスサンドです。神の祝福の時こそ、感謝を忘れずにいたいと思います。
神を恐れる
古い世代のイスラエルの人々は、シナイ山が燃え雲で満ち、山全体が震えるという光景を目にしながら、神から十戒を命じられました。神の驚くべき力らを見て、人々は神を恐れました。人々はこれ以上神の言葉を直接聞いたなら死んでしまうと、代わりにモーセに代表として神の言葉を取り次いでほしいと頼みます。

人々の神を恐れる姿を神は喜ばれ、モーセだけを代表者として残し、他の人々は住まいのテントに戻らせます。
聖書に「神を恐れることは知恵のはじめ。」という言葉が書かれています。神は人々に、山脈を一瞬にして燃え上がらせる偉大な力を通して、罪ある人間は簡単に神に近づけないこと、神を恐れ敬うことを学ばせます。
神を恐れることは知恵となり、神に従い正しく生きるようになります。神は、従順になった人々に祝福を与え、その姿を通して全民族に神の存在と愛を伝えるご計画があります。
神は愛するイスラエル民族だけでなく、全ての民族が偽物の神から立ち返り、本物の神のもとに戻ることを望んでいます。
神の約束
神は、人々が約束の土地カナンに入ると、たくさんの祝福、大きな美しい町々、あらゆる財産で満ちた家、貯水池、ブドウ畑とオリーブ畑を、自ら労苦することなく手にし、その祝福の中で満ち足りた食べ物で満足すると約束されます。
また神は、人々を守り、約束の土地カナンで敵を追い払い、祝福を与えると約束されます。

神がイスラエルの人々の先祖、アブラハム、イサク、ヤコブに約束した祝福は必ず実現します。神は気まぐれに約束したことを取り消したり、また忘れたりするようなお方ではありません。
真実で誠実な神の約束されたことは、必ず果たされます。
問題は、神の約束が実現した時に、神に従うと決断したはずの人々が、その誓いを守れるかどうかです。人々が神の祝福を手にし幸せな暮らすようになった時、油断して神の戒めを忘れてしまう可能性があります。
モーセは新しい世代の人々に、彼らが体験していない燃える山の出来事を語り、神を恐れ神に従うことを教えます。神に従うことで人々は祝福の土地で、たくさんの子孫を得て、幸せに暮らすことができると語ります。
神から離れない
これからイスラエルの人々が攻め取って住むカナンの地は、偽物の神を信じる民族であふれています。人々がその土地で偽物の神に惑わされないように、モーセは古い世代の人々に語ったように、新しい世代にも、右にも左にも神の道からそれてはならないと命じます。
神の約束通り代々に渡り末永く幸せに暮らすためには、神の道からそれてはいけません。

聖書に、「イエスから目を離さないでいなさい。」とあります。いつでも神から目を離さずに、神を信じ従いなさいということです。
人間は神から目を離した瞬間に、誘惑に陥ってしまう危険性があるのです。
また、「わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである。」とも書かれています。神から離れては何もできないのです。
神が人間が生存するのに適した環境を造ってくださっているので、私たちはこの地上で暮らすことができています。人間は存在することさえ神の力が必要なのです。
神を教える

イスラエルの人々はカナンの土地で、素晴らしい住まい、財産、満ち足りるほどの食物など物質的な物だけでなく、健康が守られ、敵から守られ、安心して暮らすことができます。
神の与えてくださった良い土地で、健やかに長生きする、神に従うならこの祝福が代々に渡って続きます。神はそのために、子供たちにしっかりと神に従うことを教えるように命じます。
エジプトで奴隷として苦しんでいた時に助け出されたことを忘れず、二度と同じ苦しみ、またはそれ以上の苦しみを招かないために、子孫を教育しなければなりません。
特に新しい世代の人々は、エジプトでの奴隷の体験していませんから、モーセは人々が悲しい歴史を繰り返さないようにと熱心に語ります。
神の愛
神は人々に、家にいる時も外出する時も、寝ていても起きていても、子供たちに神のことを教えなさいと命じ、また神の命令を、手にも額にも、家の表にも門にも書き記しなさいと言われるほどです。

神は、人々が神に背き裁きを受けることを避けさせようと、熱心に語られます。神の人々を思う心は、本当に父が子を思うように愛で溢れています。
神はご自分のことを、神以外の偶像に捕らわれた人々を火で焼き尽くし滅ぼす、情熱の神だと言われます。この裁きは変えることができません。神は人々にこの裁きを下したくないのです。
神の愛は尽きることがありません。神は私たち人間に永遠に愛を注いでくださいます。ですが、人間が罪を犯して神から離れてしまうとその無限の愛が途絶えてしまいます。
人間の罪が、人間を神の愛と祝福から引き離してしまいます。
神の愛を永遠に
絶えず神の愛と祝福を受けるためには、いつも神を見つめ、神に従い、神から離れてはいけません。そして、神の愛を次の世代に伝えなければなりません。
子供たちが本当の神を知らずに、偽物の神やこの世の一時的な快楽に捕らわれてしまうと、神の祝福が途絶え子孫は滅んでしまいます。

イスラエルの人々同様に、神の素晴らしい祝福を受けたものは、祝福が途絶えることがないように次世代に、また周りの人々に伝える義務があります。
神は、神の愛が地上全てに、また全ての時代に広がることを望んでいます。
神の命じることに従い、神の使命に生きるなら、神は祝福で満たしてくださいます。
時に困難があると聖書にありますが、神に従うなら神が共に戦ってくださって、困難を乗り越えさせてくださいます。イスラエルの人々が、エジプトを脱出した時に体験したような、奇跡的な体験を通して勝利を与えてくださいます。
神を信じた者の義務
神を恐れて従うこと、神の祝福を受けたときに油断しないこと、神の祝福を伝え続けることが、神を信じる者の勤めです。祝福を受け伝えていく、この素晴らしい働きを共にになっていただけたらと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。