偶像は滅びに
前回は、神を恐れて従うこと、神の祝福を受けたときに油断しないこと、神を伝え続けることが祝福になると学びました。

約束の土地カナンに入る備えをしているイスラエル人の学びはまだ続きます。今回は、神が人々にカナンの土地の人々を滅ぼすように語ったところを見ていきたいと思います。
本物の神に背き、偶像を神とすることは滅びにつながる大きな罪です。祝福は、唯一の本当の神を信じ従うことで与えられます。
偶像を取り除き、本物の神の祝福の素晴らしさを学びたいと思います。
今日のおともは、パンプキンバスクチーズケーキとエチオピアコーヒーです。実りの秋を感じます。神の美味しい恵みに感謝します。
カナンの人々の罪
神は、イスラエルの人々が約束の土地カナンに入ったら、その地の住民である七つの民族を追い払い、また滅ぼすことを命じます。

神が特定の民族を滅ぼすように命じる「聖絶」は、イスラエルの人々が、偶像の誘惑に陥らずに、本当の神だけにつながり続けるための必要な命令です。
カナンの土地には様々な民族が住んでいましたが、どの民族も本物の神に背き、偽物の神を拝む罪を犯し続けている民族です。当時この地上で最も悪を行っていた民族とされている、カナンの地の七つの民族に、神は滅びの裁きを下されます。神はその裁きをイスラエルの人々に命じます。
愛であり、人間を罪の滅びから救ってくださるはずの神が、民族の絶滅を命じることに疑問を感じます。しかし、本当の神以外の偽物や偶像を信じることは、滅びつながる罪だと定められています。人々が悔い改めて、本当の神に立ちかえるならば滅びを免れるはずですが、頑なに神を拒むならば滅びは避けられません。
カナンの人々は神に悔い改めることなく罪を重ね、裁きを招いてしまいます。
偶像を滅ぼす
偽物の神である偶像を拝む人々は、周りにも影響を及ぼします。神は、イスラエルの人々がカナンの土地で生活するうちに、土地の人々の影響を受けて、本当の神を忘れてしまうことを案じています。
イスラエルの人々が偽物の神を信じるようになってしまうと、人々が滅びの対象となり裁きを受けてしまいます。真実な神は、イスラエルの先祖であるアブラハム、イサク、ヤコブに誓った祝福を取り消すことはされません。イスラエルが罪によって滅びることから守り、必ず祝福を与えられます。

神は人々に、カナンの土地の偽物の神に関するもの、祭壇、石柱、像を粉々にし焼き払うことを命じます。そして、彼らと関係を築くことや婚縁を禁じ、ついには滅ぼすように命じます。
神が命じることを通して、人間がいかに周りの環境に影響を受けやすいかを知ることができます。人間には、偶像を避けるためになぜそこまでしなければならないのかと思いますが、人間は目に見える物や、周りの誘惑に簡単に惑わされてしまいます。
自分は大丈夫、神を信じているから罠にはかからないと思うことは、驕りであり危険なことです。人々が社会の中から完全に切り離して生活することはできません。
社会全体が偶像礼拝をもとに動いていると、無縁というわけにはいきません。特に婚縁関係によって、家族間のつながりが出てくれば、それぞれの家族の持っている神概念が大きく影響してきます。
神の祝福に留まるには、社会の動きと自分の性質を知り、偶像を避けなければなりません。
弱者を選ぶ神
イスラエルの人々は、完全な神の民族となるために選ばれた特別な民族です。神は特別に祝福するためにイスラエルの人々を選んでいます。神がイスラエルの人々を選んだのは、人々の数が多かったからでも、特別な才能や能力があったからでもありません。むしろ彼らはどの民族よりも数が少なく貧弱だったとあります。

神は最も貧弱だった民を選び、彼らの先祖であるアブラハム、イサク、ヤコブに誓った祝福を与えます。
ただ神が弱い民族を憐み、一方的に選んだのです。そして先祖であるアブラハム、イサク、ヤコブに誓った祝福の約束のために、彼らを訓練し、教育し、神に従い祝福を受けるように導きます。
神は優秀な人材を好んで選び、人間社会における弱者を切り捨てるようなお方ではありません。聖書に神は、「むしろ、この世の中で身分の低い者や軽んじられている者、無きに等しいものをあえて選ばれる。」と書かれています。
人の目から見て劣っていると思われているような人を神は選び、知恵と力を与えて、人間の力ではなく神に従った者が受ける祝福を、全ての人々に示すことを目的とされています。
神は、人を通して神の偉大な力を現し、全ての人々が神の存在と力を認め、神に立ちかえることを待っています。
荒野での訓練
神の祝福を受け取るには、神に選ばれた一人ひとりが、神に従うことです。神は、イスラエルの人々に、カナンの土地の人々の偶像を全て焼き払うように命じます。人々は金や銀など高価な貴金属で装飾されている偶像に心を奪われるかもしれませんが、神に忠実に従い、偶像を処分しなければなりません。
少しだけなら、これくらいなら、という思いが罠になります。イスラエルの人々が油断して偶像を許容してしまうこと、神に背く大きな罪につながってしまいます。
神に従った祝福は、偶像を装飾している金銀よりもはるかに素晴らしいものです。神は、神が与えた土地でイスラエルの子孫を増やし、土地を祝福すると言われます。神は農作物を豊かに実らせ、家畜は健康に育ち増え広がるようにしてくださるのです。
神の祝福によって人々は、食糧、ブドウ酒、オリーブ油に欠くことがなく、また、エジプトの人々が苦しんだあらゆる病にかからないと、生活、健康ともに保証されます。
偶像の金銀を惜しむことなく神に従うならば、あらゆる祝福を受けることができるのです。

神は、イスラルの人々を祝福するために、彼らをエジプトで四百年奴隷として訓練しました。人々は人間の力では解決できない苦しみを通して、助け出す力を持ったただ唯一の神を見出します。
そして本当の神に助け出された人々は、神の真実な愛を理解し、神に応えて神の命じることに従います。
神の訓練は愛であり、人々に祝福を与えるために神が備えたものです。
神のタイミング
全てを支配する神は、神の定めたタイミングに人々を助け出します。苦難によって神の望む状態にまで人々が成長した時に、神は人々を奴隷の苦悩から解放します。また人々の四百年の訓練の間に、イスラエルの人々が攻め取るカナンの土地の人々の罪が最大になり、ついに神の裁きの時となります。

神はこの両者のタイミングを合わせ、イスラエルの人々には祝福の土地を与え、カナンの人々には裁きを下します。人間に神のタイミングは理解できませんが、神は全てを支配して人々を導いています。
私たち一人ひとりにも神は同じようにタイミングを定めています。人は自分の思いで物事を進めがちですが、神の計画に従わなくてはなりません。
人がそれぞれ自分で計画を立ても、神の思いと違っていれば、その計画は立ち消えてしまいます。聖書に「人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりごとだけが成る。」とあります。
神が定めた時に神の計画が現れます。なかなか物事が進まないと不安や焦りを感じますが、神を信じて時を待たなければなりません。
愛される価値
神は能力や才能、社会的地位に関係なく、全ての人々に神のもとに戻るように声をかけています。神の招きに応え、罪を悔い改めて神を信じる者は祝福を受けます。
自分には神に愛される価値がないと思っていても、神は全ての人を愛しています。神は全ての人にこの愛と罪の赦しを受け取ってほしいと思っています。
ともにイエスキリストの平安と祝福を受ける一人になっていただけたらと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。


