神と幸せに
前回は、神がモーセを通して、イスラエルの人々に偶像礼拝を固く禁じたところをまとめました。神は、人々の前に山脈を燃え上がらせるという、恐れを感じさせるほどの自然現象と共に現れ、神の律法を守り行うことを命じました。人々が神を畏れ敬い、神の言葉を軽んじることがないように、神はご自分の偉大な力を現したのです。
本当の神だけを信じ従うことが、人間にとって唯一の祝福の道です。神は、人々が神以外の無力なものに心を奪われて、神の祝福を逃すことを望んでいません。また神は、イスラエルの人々だけでなく、私たちを含め全ての人が、同じように本当の神だけを信じて、幸せに暮らすことを望んでいます。
今回は、偶像礼拝の罪の裁きを通して、真の神だけを信じて祝福を得る秘訣を学びたいと思います。
今日のお供は、スターバックスの、ピーチ&ミルクケーキと、ハウスブレンドです。
神は必要な物だけでなく、ご褒美をくださる方です。神の恵みと言葉を、感謝していただきたいと思います。
偶像礼拝の裁き
モーセはこの先、イスラエルの人々と一緒にカナンの土地に入ることはできません。人々は、モーセを離れて自立した信仰を持たなければなりません。自ら偶像礼拝の誘惑に陥らないようにしなければなりません。モーセは彼らに、神から離れ偶像礼拝の罪を犯すと、どのような裁きが下るのかを語ります。
イスラエルの人々がこれから住むことになるカナンの地は、真の神を知らない、偶像を信じる民族が住んでいる町です。人々がその町に住み、先住の人々の影響を受けて偶像を信じるようになると、彼らの次の世代に神を伝え、従うように教える人がいなくなります。
彼らの子孫が神を知らなければ、神の命令を守り行い祝福を受けるという、イスラエルの使命が成されません。ですが神の計画は変わることはなく、人間の罪によっても途絶えることはありません。そのために神は、裁きによって人々を、神の計画に戻していきます。
一見、神の裁きは悪い物のように思いますが、人間を正しい道に戻し、幸せにするための物です。
神は、人々がカナンの土地に長く住み慣れたときに、油断し偶像礼拝をおこなうなら、裁きを起こすと言われます。神は偶像礼拝の罪によって、人々は祝福の土地カナンから追い散らし、滅ぼすと言われます。
また、カナンから追放された人々のうち、わずかな人が生き残るが、彼らは本当の神ではなく、偶像に仕えるとも語られます。彼らは偶像に支配されるのです。
掟と定めを守る
神の計画は、イスラエルの人々がカナンの土地で、末永く幸せに暮らすという神の祝福を与える事です。ただその祝福を受けるには、神に従うことが条件となっています。神の命じる掟と定めを守るならば、彼らも彼らの子孫も幸いを得、神の与える土地で永遠に生きられると、神は約束されます。
人は慣れてくると、物事を当たり前のこととして軽く感じるようになります。カナンの土地で目にする偶像が日常になっていくと、だんだんと許容していく可能性があります。また、子や孫が増えたときに、きちんと真の神を伝える教育をしていないと、人々全体が周りの環境に流されていきます。
特に、人間は自分の生活が祝福され安定し満足し始めると、気が緩むので注意しなければなりません。
神はモーセを通して、彼らが偶像礼拝に陥る過程を説明し、気を引き締めてカナンの土地で生活するように教えます。
彼らが罪によって神の御怒りを受け、滅びの裁きを受けないためです。たとえ生き残った者があったとしても、結末は偶像に支配されてしまいます。
逆戻りの恐怖
人間が造り出した偶像は、人間より強い力を持つことはありません。その無力な偶像に人間を守ったり、導いたりする力はありません。まして祝福したり幸せにすることはできません。
無力な偶像をよりどころにすることは、自ら偶像に無駄な時間と労力を注ぐことになります。人は決して得られない結果を求めて、ますます偶像に支配され奴隷となってしまいます。
イスラエルの人々は、エジプトでの奴隷の苦しみから、神の憐みによって救い出されました。その神の愛から離れてしまえば、また奴隷状態に逆戻りしてしまうことを、心に留めなくてはなりません。
イエスキリストが誕生した後の聖書の言葉に、「主また救主なるイエスキリストを知ることにより、この世の汚れからのがれた後、またそれに巻き込まれて征服されるならば、彼らの後の状態は初めよりも、もっと悪くなる。」と書かれています。
神の愛によってエジプトから救い出されたイスラエルの人々は、神の命令に従うと宣言しました。その人々が再び神から離れることがあれば、それは以前より悪くなってしまいます。
偶像礼拝による彼らへ裁きは、祝福の土地から散らされ、滅びることです。エジプトで奴隷として苦しみながらも、神の祝福によって子孫が増え広がっていた状態と比べると、ひどく悪い状態です。
神の選び
真実な神は、ご自分が計画されたこと、人々に約束されたことを取り消すお方ではありません。愛の神は、ご自分が選んだ人々を幸せにする計画を必ず果たされます。
人々が神から離れるとき、以前より状態が悪くなるほどに裁きを下すのは、神の力と恐ろしさを教えると同時に、神の祝福を受けさせるためです。
神は裁きの苦しみを通して、人々を神の愛に戻るように導きます。その裁きは、再び神に立ち返るまで続くと書かれています。
神は、「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」と言われます。罪を悔い改めて心から神を愛するなら、神は裁きから解放してくださり、また温かく迎えてくれるのです。
神から離れない
イスラエルの人々だけでなく、私たち一人ひとりにも同じことが語られています。罪を悔い改めて、本物の神を救い主と信じたなら、世の中に広がる偶像に惑わされてはいけません。偶像礼拝のみならず、何らかの罪を犯してしまったときは、悔い改め、心と精神と力を尽くして神のもとに戻ることです。
イスラエルの人々のように選ばれ愛されるというのは、最高の祝福です。神の愛に応え、神の祝福を受ける一人になっていただけたらと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。
