イスラエルの指導者
今イスラエルの人々は、約束の土地カナンを目の前にして、モーセを通して神の掟を学んでいます。神は、人々がこれから移り住む土地カナンで、どのように生きるべきかを教えています。神に選ばれたイスラエルの人々は、神の祝福を受ける素晴らしい使命を受けています。神に従い祝福を受けて暮らし、神の存在と愛を、世界中に伝える役割を担っています。

前回は、神がイスラエルの人々に命じたお祭りから、神が私たちに望んでいることを学びました。
今回は、神が人々が正しく生活するために、イスラエル社会に必要な指導者を、任命するように命じたところを学びたいと思います。
今日は、スターバックスの、抹茶&ホワイトチョコスコーンと、TOKYOローストです。皆さん一人ひとりも、美味しい神の祝福がありますように、お祈りしています。
指導者の任命

イスラエルの人々は、神の祝福の約束通り、子孫が増え広がっていました。大勢の人々が、秩序を保って生活するためには、様々な規則と、それに従って導く指導者が必要になります。
神は、カナンの土地で安全に幸せに暮らすために、部族ごと、地域ごとに指導者や補佐官を選び出すように命じます。
人々が荒野の旅を終えてカナンの土地で定住すると、イスラエル王国を築くことになります。神は正しく国家を運営するために、裁判官、王、神のための仕事をする祭司、神の言葉を伝える預言者の4種の公務員を任命することを命じます。
正義の裁判官
最初に命じられたのは裁判官です。聖書の中では「さばき人」と表現されていますが、これまでの荒野の旅で、この裁判官の役目を担ってきたのはモーセでした。荒野の40年の旅の中で、人々の間の出来事を仲裁する「さばき人」が必要でした。
エジプトから人々を助け出したモーセがこの役目を担って、神と人々の間に立ち、神の命じることを人々に伝えていました。人々が増えていくにつれて、事例も増え複雑になってきました。モーセだけでは担いきれなくなり、他にもさばき人が選ばれ、組織化して仕事を分担しました。

カナンの土地では、人々は部族ごとに土地が与えられて、区画整理された状態で生活をすることになります。それぞれの部族の人数に合わせて、必要な数の「さばき人」が選ばれます。
また、「さばき人」だけではなく、その補助の働きをする「つかさ」という職務に就く人々も選ばれて行きます。「つかさ」という職業は、現在でいうと、裁判官と並ぶような、国会議員や官僚の立場になります。
裁判の3原則
このような人々の間を仲裁する、指導的立場にある者は、神の命じることに従って、正しく公正に判断しなければなりません。神の律法に従って、公共の広場で、全国民が傍聴できる裁判を行います。
神は、不正のない裁きのために重要なことを3つ命じます。「裁きを曲げてはならない。」、「人を偏って見てはならない。」、「賄賂を取ってはならない。」です。

「裁きを曲げない。」は、神の律法を正しく学び理解し、神に従って裁くことです。律法を正しく理解し、誤った判断を避けなければなりません。
現代の裁判官や弁護士が憲法に精通しているように、「さばき人」は、神がモーセを通して与えた律法を日頃から学び、よく理解している必要があります。
「人を偏って見てはならない。」は、人々の地位や家柄、人脈、経済状態で人々を偏って見てはならないということを教えています。
「賄賂を取ってはならない。」は、人々が取引によって、罪を酌量しないことを命じています。
神の判決
人間には罪があるので、神の知恵がなければ善悪を判断することはできません。また、金銭や肩書、自分にとって有利になるような取引に心が奪われてしまうこともあります。

神が造られたこの地上、人間と社会は、神のルールによって正しく整えられていきます。地上の全てをご存知で全てを支配している神の律法に従うことによって、調和のとれた社会が築かれていきます。
神の律法が、イスラエルの人々の幸せな暮らしの土台になるのです。
イスラエル国家を健全に機能させるために、神は人々を通して指導者を任命します。神に権限を与えられた指導者は、神に忠実に従い、社会を導かなければなりません。
正しい礼拝
また、「さばき人」と「つかさ」にはさらに大切な役割があります。それは、神に捧げる礼拝が、正しく行われるように守ることです。イスラエルの人々が礼拝をおろそかにしたり、カナンの土地の人々との交流により、異教の礼拝を取り入れてしまわないように、取り締まる働きを担っています。

神は、人々が幸せに平安に暮らすようになったとき、油断して神から離れてはならないと、以前から警告しています。
平和と幸せに慣れて、神の恵みを忘れてしまうと、カナンの土地の偶像礼拝の誘惑に負けてしまうことを危惧しています。
「さばき人」は、イスラエルの人々が神から離れ、死罪にあたる偶像礼拝の罪に陥ってしまうことから守る役割があります。
神に背く行為、神以外の物を信じる偶像礼拝は、神の裁きを招き、イスラエルが滅ぼされてしまいます。「さばき人」はさらに、警察官のような働きも担っており、神に背く行為を取り締まり、その真実を調査し、裁判にかけ、有罪であれば刑を処します。
調査は慎重に
神は正しく公正なお方です。調査も判決も、誤りなく行うように命じます。罪を犯した人に対する証言は、一人ではなく、複数でなければならないと命じます。それぞれが繋がりや関係を持っていない、複数の証人です。

偶像礼拝は死罪に処せられます。それほど重い罪である偶像礼拝に対して、証拠不十分な証言で判断を下してはいけません。
誤った証言によって無実の人が裁かれないために、証言は慎重に調査されます。万が一偽りの証言だった場合は、証人が死罪となります。被告人も証人も命がかかっていますから、裁判は厳粛に行われます。
最終的に判決が下ったら、人々はその判決に従わなければなりません。神が定めた指導者の判断に従わない者も、死罪になります。
偶像礼拝の罪同様に、神が定めた権威に背くことも重大な罪に問われます。神の定めたことは、それほどに大きな権限があるのです。
神の権威に従う
神がイスラエルの人々に律法を与え、守り行うように厳しく命じるのは、神がこの地上において立てている計画のためです。その計画は、神の利己的な物ではなく、人々が神とともに幸せになるための物です。
神は地上と人間一人ひとりを、目的を持って造っています。一人ひとりの計画は、全ての計画につながっていきます。自らに与えられた神の計画に従うと、周りの人々の計画につながり、地域社会、国家、全世界へと神の計画につながっていきます。

神の計画のために、一人ひとりが神が選んだ指導者に従わなければなりません。神が与えた権威に背くことは、神の秩序を乱し計画を妨げることになります。
神に反抗する傲慢な行為は、祝福を逃してしまいます。
当然ながら、指導者自身がきちんと神につながり、神の命じることに従っている必要があります。従う者は、指導者が神の正義と一致しているかどうかを、吟味しなければなりません。正しい指導者を見極めるために、聖書から神の真理を常に学ぶことです。
指導者の資格

指導者として選び出された者は、自分の私利私欲のために権力を使ってはなりません。権力は個人に与えられた物ではなく、神の計画のために用いる物です。
神から選ばれる指導者には、それなりの資格と条件が必要です。いつでも神を恐れ敬い、神に忠実であることです。権力を振りかざして人々を従わせるのではなく、神を愛し、人々を愛し、人々を導くことが指導者の役割です。
神に背く者は、たとえ指導者であっても裁きの対象になります。指導者も、指導を受ける者も、神を愛し、神に喜ばれる生き方が求められます。
神に喜ばれる生き方は、全て聖書に書かれています。聖書を学べば神の愛がわかり、神の人間への計画が愛であり、人間を守ってくれるものだと理解できます。聖書によって、自然と神を愛し従えるようになっていきます。ともに神を学び、神を愛し従い、祝福を受ける者になれたらと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。

