3つ目の指導者
イスラエルの人々は、これから神の祝福の土地カナンで、どのように生活するのかをモーセから学んでいます。神は人々に、カナンで暮らすようになったら、必要な指導者を任命するように命じます。裁判官、王、祭司、預言者が命じられるのですが、今回は3つ目の指導者、「祭司」と「レビ人」という権威について学びたいと思います。

神は選び出した指導者に、神の知恵を授け、神の正しい生き方に人々を導くように命じます。
また人々は神の授けた権威に従い、イスラエルの人々全体で、祝福された国家を建て上げることが求められます。
イスラエルの人々は、エジプトから助け出され、神に祝福されて幸せな生活を送ることが使命です。神は助け出した後も責任を持って、守り導いてくださる素晴らしい愛のお方です。
今日のおともは、スターバックスのクリームシフォンケーキと、コペラニブレンドです。神の祝福に感謝しながら、聖書を学びたいと思います。
レビ族から選ばれる祭司
イスラエルの人々は、神に特別に選ばれた民族です。神が命じる律法に従い、神から祝福を受けて、他民族に神を伝える使命があります。人々は神に礼拝を捧げ、捧げ物をしなければなりません。

祭司は、この礼拝をつかさどり、人々の捧げ物を、神に取り次ぐ働きを担っています。
祭司は、神と人との間に立つ仲介者としての、神聖な働きをします。この特別な祭司という権威は、誰にでも、また簡単に与えられるものではありません。
12部族あるイスラエル民族の中から、神が特別に選んだ「レビ族」の中の、一部の家系が祭司職を受け継ぎます。
荒野の旅では、レビ族であるモーセの兄アロンが、祭司の長である大祭司を務めていました。レビ族の中でも、大祭司アロンの子孫だけが、祭司という神聖な権威を受け継ぎます。
レビ族とレビ人
レビ族は、ゲルション族、ケハテ族、メラリ族の3部族に枝分かれします。そこからさらにそれぞれ氏族に分けられます。
ゲルション族7500人 2氏族:リブニ氏族、シムイ氏族
ケハテ族8600人 4氏族:アムラム氏族、イツハル氏族、
ヘブロン氏族、ウジエル氏族
メラリ族6200人 2氏族:マフリ氏族、ムシ氏族

モーセとアロンは、レビ族➡ケハテ族➡アムラム氏族を辿り誕生します。そして大祭司として任命されたアロンの子孫のみが、祭司の家系となります。
家系の流れを見てもわかるように、レビ族の中でも祭司として選ばれるのは、わずかな人々です。
彼らは、神のための仕事と礼拝のために建てた、幕屋と呼ばれるテントや、神殿の中で、特別な働きを行う人々です。
律法の専門家
祭司の仕事内容は、他にも大きく分けて以下の4つがあります。
①裁判官と同じように「さばき人」として問題や事件を、適切に判断し処理する。
②神がモーセを通して与えた、律法が記された巻物を管理する。
③ツァラアト(重い伝染性の皮膚病)を、神の律法に従って診断し必要なら隔離する。
④モーセの補佐役となって神と、人々の契約を結ぶ。

祭司の家系は、代々律法を管理し学んでいる、律法の専門家です。律法に基づく、様々な働きを担うために選ばれた人々です。
またレビ族の中の、祭司以外の人々は「レビ人」と呼ばれ、祭司の補助役としての役割がありました。同じレビ族の人々ですから、律法に詳しく、人々に教える教師としての働きをしていました。
祭司職、教師としてのレビ人は、神が選ばれた神聖で特別な役職です。人々は、神が与えた権利を敬い、謙遜に従わなければなりません。
農地の無いレビ族
これまでも何度か触れてきたのですが、レビ族はカナンの土地で、農地の割り当てがありません。それに対して、他の部族はそれぞれ土地が割り当てられ、農業によって生活します。

レビ族は、住むための町は与えられますが、農業を行わないため農地はありません。神の仕事に専念する、特別な職業です。
収穫の無いレビ族の生活は、他部族が神に捧げた農作物の一部によって支えられます。
神は、農地を持たないレビ族に対して、神ご自身がレビ族の相続地となると言われます。神ご自身と、神の所有する物が与えられるのです。レビ族は、神が他部族から受けた農作物を受け、神の祝福を受ける恵まれた部族です。
祭司とレビ人は、生活の心配をせずに、神の仕事に専念することが求められます。
なぜ祭司が必要なの
神はなぜ、ご自分をレビ族の割り当てとされるほどに、祭司を守り大切にするのでしょうか。
人間は罪があるため、聖く完全な神に近づくことができません。しかし、神を離れては生きていくことのできない人間を、神は見捨てることはせず、神と罪人を繋ぐための祭司職を立てられました。

祭司は、人々が罪のための贖いとして捧げた物を、律法に従って適切に取り扱い、神に捧げ、神と人との関係の和解のために働きます。
この祭司がいなければ、人々は神から分断され滅び行く運命です。
人々の罪の贖いのために必要な祭司のために、神は祭司の生活を支えることを命じます。人々は、自分の罪を自覚し、祭司の働きを理解し、進んで祭司を支える必要があります。
大祭司キリスト
イスラエルの人々だけでなく、全ての人間が、同じように神に近づくことのできない罪人です。神は私たち一人ひとりにも、滅びゆくことの無いように、アロンとその子孫のような大祭司を与えてくださいました。その大祭司がイエスキリストです。
祭司が人々から、罪のための贖いの捧げものを受け取り、神に捧げたように、大祭司イエスキリストは自らの命を捧げものとし、全ての人のために十字架の上で死なれました。

私たちは、イエスキリストが生まれる前の時代のように、家畜や穀物などを捧げる必要はありません。必要なのは、自分の罪を認めて、イエスキリストが自分の罪のために命を捧げてくださったことを信じることです。
罪を償って死なれたキリストが甦り、永遠の命を与えてくださる救い主として信じるなら、神と和解することができ、神の国に戻ることができます。
イスラエルの人々が、神と罪人との仲介者となった祭司を敬い支えたように、私たちはイエスキリストが命を捧げてくださった愛を受け取り、キリストを愛し仕えなければなりません。
みんなが祭司

キリストを救い主として信じたなら、神に礼拝を捧げることが求められます。神を愛し神に従うという心を示し、礼拝を捧げるのです。
そして祭司が神ご自身を相続地として受けたように、イエスキリストを信じ礼拝を捧げるようになった者も、神の国を受け継ぐ祝福に与り、祭司としての役割が与えられます。
神の国の一員として、神とまだキリストを信じていない人々との仲介者となり、神の愛と救いを伝える働きがあります。
神の礼拝や献金を捧げ、神を伝えるための時間と労力を費やし、犠牲にしなければならないものがたくさんあるように思えますが、神を第一に優先することで、神は祝福してくださいます。
神ファースト
聖書には、「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」と書かれています。

第一に神に命じられたことを行うこと、これによって必要な物は神から与えられます。
神は、私たち一人ひとりに、神を愛すること、隣人を愛することを命じています。それから、一人ひとりに神が与えた目的や使命に従うことを望んでいます。神と人を愛し、神の計画に従う者は、全て必要な物が与えられます。
祭司が生活の心配をすることなく、神の仕事に専念したように、私たちも神を第一にした生き方をすることで、必要な物は全て与えられます。
人間には、職場から給料が支給されているように見えるのですが、神に従う者には、神の霊によって職業と給料が与えられ、生活に必要な物が全てそろうのです。
与えられる物は経済的、物質的な物だけでなく、心の平安や喜び、健康、家族や友人、幸せな出来事など、神の祝福が含まれています。
聖書を通して、神が命じていることを学び従うこと、また自分自身に与えられている人生の計画を見出し専念する、これが祝福の生き方です。
全ての命
神に選ばれた祭司同様に、キリストを信じた者も、神に選ばれた祭司となり、神を財産として相続します。神の永遠の命をいただき、神の国と祝福を相続する恵みを受けるのです。
神は、地上の人々、誰一人として滅びゆくことを望んでいません。神は、罪ある人間の救いの手段として、イエスキリストを送ってくださいました。神は、イスラエルの人々が約束の土地カナンを手にするように、地上全ての人がキリストを信じて、神の国を手にすることを願っています。
ともに神の愛を受け取り、神の国の相続人になれたらと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。

