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クリスマスがやってくる
もうすぐクリスマスがやってきます。街も綺麗に彩られて、わくわくしますね。クリスマスは、イエスキリストの誕生をお祝いする日、ということは皆さんもご存知かと思います。今回は聖書を通してぜひイエスキリストの誕生について確認してみたいと思います。
今は映画にもなった、宗教をベースにした大人気漫画もありますし、キリスト教について詳しい方もいらっしゃると思いますが、今回は原文である聖書から学んでみたいと思います。
今日の私のランチは、クリスマスらしくビーフシチューセットです。皆さんもクリスマスメニューでキリストをお祝いしてくださいね。
知ってるかなクリスマス
クリスマスは12月25日と全世界共通していますが、キリストの誕生日は聖書に正確には記されていませんので、「キリストの誕生を祝う日」として広まっています。
また、実はクリスマスという言葉も聖書には出てきません。Christmasクリスマスは、キリスト(Christ)と、礼拝ミサ(mas)がつながった言葉です。「キリストのミサ」となり、キリストを礼拝するという意味になります。
アドベントって何だろう
最近はクリスマスグッズの一つとしてアドベントカレンダーが流行していて、ご存知の方も多いと思いますが、アドベントというのは、イエスキリストの誕生を待ち望む期間のことです。待降節と呼ばれるこの期間は、12月25日に一番近い日曜日から数えて4週間前の日曜日から始まります。
よく見かけるアドベントカレンダーは12月1日から始まっていることもありますが、キリストを心からお祝いするのなら全く問題ないと、個人的には思っています。カレンダーにお菓子や小物などがついていると、本当に楽しいですよね。
ちなみにアドベントの4週間は、週に1本ずつキャンドルに明かりをともしていくのですが、これにも意味があります。
1本目 希望 預言キャンドル:救い主キリストに対する希望。
2本目 平和 天使キャンドル:キリストによる平和。
3本目 喜び 羊飼いキャンドル:キリストの誕生をお祝いした羊飼いの喜び。
4本目 愛 ベツレヘムキャンドル:キリストの愛。
アドベントカレンダーと共に、キャンドルをと灯してクリスマスを待ち望むのもいいですね。
世界中の神キリスト
ではなぜイエスキリストの誕生だけが、こんなにも盛大にお祝いされるのでしょうか。それは、イエスキリストだけが唯一の神だからです。
日本には「八百万の神」という考えがありますし、世界でも様々な宗教の神が称えられていますが、神はイエスキリストと一体である神お一人です。
すべての人間には罪があります。人間はこの罪のために神の国に戻ることができない状態です。イエスキリストは、この人間の罪の罰を、代わりに引き受けるために誕生されました。
イエスキリストが人間一人ひとりの罪を弁護してくださって、罰を受けてくださるので、私たちは神の国に戻ることができるのです。
人間の罪の身代わりとなってくださったのはイエスキリストだけです。キリストを通してでなければ、私たちの罪が取り除かれることはありません。他の神ではそれができません。
神が宿したキリスト
イエスキリストの誕生を確認してみましょう。ガリラヤのナザレという町に、マリアという女性がいました。彼女はヨセフという青年と婚約中でした。そのマリアに神の天使が現れて、「おめでとうマリア。男の子が生まれますよ。イエスと名付けなさい。その子は偉大な人となって神の子と呼ばれますよ。」というのです。
まだ結婚していないマリアは不思議に思います。当時の社会では結婚前に身ごもるということは死刑にあたる重罪でしたから、婚約中のマリアにとってはあるはずのない、また起こしてはいけない預言でした。
そんなマリアに対して、天使は「その子供は人間の男性によるものではなく、神の力によって宿るものだから、心配することはない。」と続けていうのです。
マリアは天使の預言を素直に受け止めます。神を信頼するマリアは、神の計画に従うことに不安がなかったのです。
神の計画はみんなが幸せ
その後身ごもったマリアは、しばらくの間、親戚のエリサベツという女性の家に身を隠します。そのころエリサベツのおなかの中にも赤ちゃんがいました。
マリアがエリサベツに会ったとたんに、エリサベツとおなかの子がともに喜びで満たされました。おなかの子は喜びで飛び跳ねるほどです。
エリサベツはマリアに、「あなたほど素晴らしい恵みを受けた女性はいないでしょう。神の語られたことが必ずそのとおりになると信じたから、祝福を受けたのですよ。」と喜びを現したのです。
私も経験するのですが、神のご計画に従っているときは、自分の中に安心感があり、また周りの人々の良い反応や協力が得られたりします。そしてマリアのように心から神を信じるなら、祝福を受けていきます。
家畜小屋でうまれるキリスト
一方で、マリアが身ごもったことを知った婚約者ヨセフは、マリアの身を案じて婚約を解消することにします。そんなヨセフにも天使が現れて、マリアと結婚し生まれてくる男の子をイエスと名付けるように言います。そしてイエスキリストは人々を罪から救うために生まれるのだということを知らせます。ヨセフもマリアのように信じ受け入れて、神の計画に従います。
そのころ人々は政府から住民登録をするように言い渡されました。登録のためにヨセフとマリアは、ヨセフの家系のある故郷のベツレヘムへ行くことになりました。二人がベツレヘムに到着すると、マリアが産気づきます。でも町の宿はどこもいっぱいで泊るところがありませんでした。
そのため二人は家畜小屋に泊まることにします。その家畜小屋でイエスキリストはお生まれになり、飼い葉おけがベットの代わりになるのです。とても有名なシーンです。
本当のプレゼントはキリスト
そしてその夜、町のはずれの野原にいた羊飼いたちのところに、天使が現れます。天使は羊飼いたちに、イエスキリストがお生まれになったことを伝えます。羊飼いたちはさっそくベツレヘムに向かい、イエスキリストのいる家畜小屋に行き、誕生をともにお祝いするのです。
また同じころ、イエスキリストの誕生をお祝いしようと、東方から博士三人がやってきます。彼らはそれぞれ黄金、乳香、没薬を誕生のお祝いとして贈り、ともにキリストの誕生を喜びました。
黄金は王位を現します。希少価値が高く王族や貴族が所有していたという黄金は、キリストが世界中の王となる事を意味します。
乳香(フランキンセンス)は祈りと神性を現します。乳香の香りはキリストにささげられる祈りを象徴しており、祈りがささげられる相手は神のみであることから、キリストの神性を意味します。
没薬は死を現します。没薬は死体の防腐剤の作用があり、ミイラを作る時などに用いられていました。キリストが人間の罪のために十字架で死を担ってくださるということを意味しています。
それぞれの贈り物に意味があり、イエスキリストに対する感謝が込められています。クリスマスプレゼントを贈りあう習慣はここからきていると言われています。でも私たちへの本当のプレゼントは、イエスキリストです。
みんな招かれているお祝い
神であるイエスキリストがこの世に人間として生まれてくださったのは、私たち人間を救うためです。人間の罪の罰を受け、私たち一人ひとりの代わりに死んでくださるためです。
このイエスキリストを信じるなら私たちは罪が赦されて、地上での生涯が終わっても命が滅びることがありません。イエスキリストによって神の国、楽園に帰ることができるのです。
ぜひこの救いと喜びを手にしてくださって、ともにクリスマスをお祝いしていただけたらと思います。
教会では、毎年クリスマスを盛大にお祝いします。まだキリストを信じていないという方々もたくさん集まります。普段なかなか入りにくいと感じている方も、ぜひ教会でイエスキリストをお祝いしていただきたいと思います。
イエスキリストが生まれた時、一番最初にその誕生を知らされたのは社会的地位の無い羊飼いたちでした。彼らは、今でいう社会的弱者で人々から蔑まれていました。彼らの服は羊の世話で汚れていたはずですし、プレゼントを用意する時間もお金もなかったはずです。でも誕生の知らせを受けたとき、ためらうことなく、喜んでイエスキリストのもとに行くのです。イエスキリストは誰一人差別することなく、私たちを招いてくださっています。安心して教会を訪ねてください。
ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。