励ます神
前回は、イスラエルの人々が、エドム人、モアブ人、アンモン人の三民族から励まされた所をまとめました。この三民族は、彼らより巨大で強い民族と戦って勝利して、土地を手に入れていました。
これからイスラエルの人々が戦う相手も同じように、彼らより大きくて強いカナン人です。三民族が神の力によって勝利したことから、イスラエルの人々も勇気づけられて戦いに挑んでいきます。
イスラエルの人々は神に命じられたとおりに、親族関係にある、エドム人、モアブ人、アンモン人との争いを避けて、穏便に通過してきました。
今回は、この次に起きた出来事に移ります。今までと違い、神がイスラエルの人々に、戦いを命じたところをまとめたいと思います。
今日のおやつは、タリーズコーヒー&ＴＥＡのブルーベリーパイ with T’s アイスです。神のご褒美に感謝しながら、聖書を開いていきたいと思います。
戦いを命じる神
イスラエルの人々が神に従って、エドムの地、モアブの地、アンモンの地を通過すると、神は彼らがたどり着いた、アルノン川を渡るように命じます。
川を渡るとそこは、ヘシュボンというアモリ人の王シホンが支配する土地でした。
神は、新しい世代のイスラエルの人々に初めて戦いを命じます。ヘシュボンの土地と王シホンをイスラエルの人々に渡したと言われ、彼らに戦いを挑み、土地を占領するように命じます。
彼らがその戦いに勝利することで、周りの国々がイスラエルの人々を恐れるようになると言われます。戦いの勝利によって、イスラエルが神に守られていることを証明できれば、カナンの地の戦いに有利になります。
ヘシュボンに勝利
イスラエルの人々は、これまで神から教えられてきたように、いきなり戦いを仕掛けるのではなく、初めに平和を保とうとします。
モーセは、ヘシュボンの王シホンに、友好の使者を使わします。水も食料も料金を支払い、土地を荒らしたり面倒を掛けないので、領内を通過させてほしいと許可を求めます。
それでも王シホンは、心を頑なにして許可を出すことはありませんでした。神が王シホンの心をコントロールし、強情にしたために友好を結ばなかったのです。神は、イスラエルの人々と、ヘシュボンの王シホンを戦いに導きます。イスラエルの人々に勝利させ、カナンの地の征服に対する勢いとするためでした。
バシャンの王シホンが全軍を率いて出陣してくると、イスラエルの人々は、神に命じられたとおりに、戦いに挑みます。
イスラエルの人々は、王シホンとその全軍を打ち破り、全ての町々を占領し、家畜を奪うことに成功しました。
彼らにとって、奪い取れなかった町は一つもなかったとあります。神は、イスラエルの人々に与えると言った約束を守られたのです。神が共に戦ってくださるとき、大勝利を収めることができます。
バシャンに勝利
ヘシュボンの王シホンに勝利したイスラエルの人々が次に北に向かうと、バシャンという土地に近づきます。バシャンの王オグは、イスラエルの人々と戦おうと全軍を率いて出陣してきます。
神は、ヘシュボンの王シホンの時と同じように、彼らと戦うように命じます。神はバシャンの王オグを、イスラエルの人々に渡し、その土地を所有させる計画でした。
ヘシュボンの地も、バシャンの地も、これからカナンの土地を征服する際に、イスラエルの人々の領土にしておくと、非常に有利になります。
カナンの東側にあたるヘシュボンと、ヘシュボンの北側に広がるバシャンを領地として、西にあるカナンを攻撃します。
神の愛
これらの土地の所有は、神がアブラハムに与えると約束した土地には含まれていませんが、イスラエルの人々に所有地として与えています。
神は神のご計画に必要な物は土地であれ、能力であれ与えてくださいます。そして神は必ずご自分の計画された祝福を、イスラエルの人々に与えていきます。
どんなにイスラエルの人々が罪を犯しても、その都度軌道修正させ、祝福をあたえるという神の計画を実行されていきます。神の側から、一方的に愛と憐みと、恵みを注いでくださるのです。
神の正しい道
バシャンの王オグは、レファイム人という巨人種の生き残りであったとあり、彼も巨人で戦士であったことがわかります。ですが神が約束された通り、イスラエルの人々はこの巨人で強敵な王オグに勝利します。
イスラエルの人々は、ヘシュボンに続き、バシャンの王オグにも大勝利を収めます。そして王オグの支配する、城壁の高い、厳重に警備された六十の町を攻め取り、加えてたくさんの村々も攻め取ります。
神は、これからカナンの地の巨人たちと戦うイスラエルの人々に、自信を与えています。神が共に戦ってくださる時、勝利することができます。神が共にいてくださるとき、恐れが無くなり、自信にあふれていきます。
私たち一人ひとりも同じように、神の計画に従って人生を歩んでいるとき、恐れが無くなり、勇敢に前進していくことができます。いつでも自分の状態を確認し、神の正しい道を歩みたいですね。
神は憐み深く情け深い
ヘシュボンの王シホンは、神によって心を強情にされ、イスラエルの人々の交友を拒絶し、イスラエルと戦うことになります。
バシャンの王オグは、ヘシュボンの王シホンに打ち勝ったイスラエルに対して、勝てると思う傲慢な心をがあったため、イスラエルと戦うために出向いています。
イスラエルの人々がエジプトを脱出する際にも、神は何度もエジプトの王ファラオの心を頑なにしました。イスラエルの人々を解放しない王ファラオに、十の災いをもたらし、ついにはエジプト軍は紅海に沈められてしまいました。
それぞれ三人の王は、滅びる前に神からの警告がありました。シホンには友好の使者、オグにはシホンに勝利したイスラエル人を恐れよ、というサイン、エジプトのファラオには十の災いです。
神の警告を軽んじて罪を犯し続ければ、滅びにつながってしまいます。神の怒りが下る時、裁きを受けてしまいます。
聖書に「主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのにおそく、恵み豊かである。」とあります。神は忍耐して、神から離れている人間を待っていてくださいます。
神の存在を認め神のもとに戻るなら、強情な心が取り除かれ、罪から遠ざかることができます。神の裁きが祝福に替わります。すぐにでも神を信じ、神のもとに戻る方々が増えるように願っています。
広がる祝福
イスラエルの人々が、ヘシュボンの王シホンと、バシャンの王オグと戦って獲得した土地は、驚くほど良い祝福の土地でした。
彼らの攻め取った土地にはギルアデという土地が含まれていたのですが、聖書に、このギルアデの良さが綴られています。
山羊の群れが住む土地という表現から、家畜が健康に増え広がる、餌となる牧草が豊かに実る土地です。
また、乳香が採れるという表現から、香料の原料となる草花が豊かに実り、病気に使われる薬草が採れる場所だと判断することができます。
バシャンの土地もまた、家畜がまるまると肥える、作物が豊かに実る土地だと表現されています。
神は、イスラエルの人々に素晴らしい約束の土地カナンを与えると言われたことに加えて、このような祝福の土地を加えて与えてくださいます。
祝福の決め手は、神に従うことです。敵がどれほど強くても、神が計画された事、命じられたことを信じて従う時、祝福は広がります。
神に従い祝福を
神が禁じたエドム、モアブ、アンモンの地に、欲を出さずに静かに立ち去ると、次にはヘシュボンと、バシャンという大きな祝福が待っていました。
禁じられたり、長い間待たされると、諦めてしまい神を信じることが難しくなります。あの信仰の父と呼ばれるアブラハムでさえ、老年いなるまで子供ができずに待たされました。ですが後に約束の子、イサクが与えられます。
神は私たちに必ず良い物を与えてくださいます。神を信じて神の計画に従うなら、余計なものに心を奪われることなく、神の祝福にまっすぐに向かうことができます。神を信じ従うほどに、祝福は大きくなります。
神を信じて、祝福を大きく手にしていきたいですね。
ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。
