末永く幸せに
前回は、神がモーセを通して、偶像礼拝を固く禁じたところを学びました。本当の神に助けられ、祝福と恵みを受けていながら、神から離れ、別の物に心を奪われるのは大きな罪です。偶像礼拝による罪の裁きは、民族の滅びです。わずかに生き延びた者がいても、偶像の奴隷となり、神の祝福を逃していくことが語られました。
神は人々に、神に従えば、神が与えた土地で、末永く幸せに暮らすことができると約束しています。神から離れ、神以外の物を頼りにすることは、祝福を逃してしまいます。本当の神だけを信じ従い、幸せな毎日を手に入れたいですね。

今回は、神がイスラエルの人々に与えた命令を思い出し、神に従い祝福を得る秘訣を学びたいと思います。
今日のランチは、アフタヌーンティーの季節メニュー、バターチキンカレーと4種のデリプレート、アイスティーです。
神の祝福を受けながら、聖書を開いていきたいと思います。
神との関係
モーセは、これから神の約束の土地カナンで生活をするイスラエルの人々に、神に祝福されて生活するために、神の戒めを守るように教えています。神がこれまで人々を愛し良くしてくださった事を思い出し、また山脈が燃え上がったところから、神を畏れ敬うことを学び、従順に神に従うように語ります。
モーセは、神から命じられた律法の最初の十戒を確認しながら、人々に守り行うように教えます。十戒については、以前も出エジプトの箇所でまとめてあるのですが、モーセが再度語っているように、もう一度触れたいと思います。
モーセを通して与えられた十戒の最初の四つは、神を愛することについての命令です。まず、神との関係を整えてから、後半の人と隣人との関係についての六つを守るように命じられます。

社会は人と人との関係で成り立っています。人との関係が良好であれば、ストレスが少なく楽に過ごすことができます。そのため、つい人間関係を優先しがちですが、十戒の順番からもわかるように、まず神との関係を保つことが先です。
神との関係が良好であるほど、神は周りの人々との関わりを祝福してくださいます。まず、神と人との戒めを振り返ってみたいと思います。
十戒を思い出す
Ⅰあなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
前回、モーセが人々に偶像礼拝を厳しく禁じたところをまとめましたが、これは十戒の一番初めに出てくる戒めです。神は神以外の物を信じ、頼りにし、崇めることを重大な罪として禁止しています。人々は、神のたくさんの奇跡によってエジプトから助け出されたこと、荒野で必要な物を全て与え守って下さったことなど、神の愛と力を見てきました。またホレブの山脈を燃え上がらせるほどの力を持っていることを、人々は目にし実際に体験してきました。この神以外に神はいないことを認め、神の愛を受けて従うことを教えています。
Ⅱあなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。
神は、全知全能であり、天に居ながら、同時に地上の全てに存在する神を、人間が考え出した彫像にすることを禁じています。地上の全てを支配している神を、人間が小さな像に収めることはできません。神が目に見えないから信じられない、不安だから何かの形にしようというのは罪です。目には見えなくても、神は全ての時と場所に存在しています。見えない神を信じ従うことが信仰であり、祝福につながります。

Ⅲあなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。
神の性質を理解し始めると、その偉大さゆえに、軽々しく神の名を口にすることができなくなります。神をよく知らず、神の価値がわからないと、この戒めを破ってしまいます。神は人間の知恵では理解できないほど優れたお方です。天体の全て、地上の全て、生き物全てを造ったお方であり、その全てを支配しています。この戒めの意味は、神の偉大さを学ぶことにあります。
Ⅳ安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
神はイスラエルの人々に、休息の恵みを与えました。エジプトで奴隷であった頃は、休みなく働いていた人々ですが、神の恵みによって奴隷から解放され、休みが与えられました。もはや奴隷ではなく、神に愛された民族という証拠の一つが安息日です。また、休んでも生活に必要な物は全て神が与えてくださる、と信じる心が神に喜ばれます。神は、「休む」という恵みを受け取ることも命じています。
祝福が使命
イスラエルの人々が、シナイ山で初めて十戒を与えられた時、シナイ山を含めた山脈が燃え上がるという、神の恐ろしいほどの力を目にしました。恐ろしさのあまり、人々は山に登ることができませんでした。人々はモーセに、代表して山に登るようにお願いしたほどです。

そうして、モーセを通して十戒を命じられた人々は、神を畏れ敬い、神に従うと告白しました。しかし従うと告白した古い世代の人々は、約束の土地カナンの人々を見て恐れてしまいます。
神が保証する良い土地であり、必ずイスラエルの人々に与えると約束した土地です。それでも神を信じられずにカナンから逃げ帰ろうとした人々は、神の裁きによって滅んでしまいました。
そのため、代わって新しい世代が、十戒を受け守り行うという使命を受け継ぎます。彼らは、約束の土地カナンに入ったら、神の命じることを守り、祝福を受ける使命があります。
イスラエルの人々だけでなく、神を信じる者は同じ使命があります。自分の罪を悔い改めて、イエスキリストを信じた者は、イエスキリストの命じることを守り、祝福を受けなければなりません。この祝福をとおして、周りの人々に神の恵みと力を伝えるためです。
キリストを信じたたら、祝福を受けることが使命です。

キリスト者の使命
神の律法は、私たち人間に、何が罪なのかということを教えてくれます。律法は自分の罪を自覚させ、罪を避けるように導いてくれます。神は全ての人が律法に従って幸せに暮らすことを願っています。
律法は、私たち人間を縛る物ではなく、解放し自由にし、神の子供として祝福を与える物です。共に神の命じることを学び、従い祝福を受けるという、素晴らしい使命を手にできたらと思います。
次回は、十戒の後半、人と隣人との関係に関する五つを振り返りたいと思います。共に神の祝福の秘訣を学んでまいりましょう。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。