申命記㉓神の祭り

なぜ祭りをするの

前回は、家畜に生まれた雄の初子を神に捧げ、神の命じる祭りを行うことから、神の愛と真理を学びました。神は家畜の初子を自分の利益のために用いることを禁じ、神に捧げ、神の前で家族と人々と分かち合うことが命じます。

神は、神がイスラエルの先祖をエジプトから救出したことを記念して、人々に祭りを行うことを命じます。神が祭りを命じたのは、神が自分の権威を誇示するためではなく、人々が代々に渡って神の祝福を受けるためです。

神が命じる祭りは、この他にもあります。今回は、毎年行われる、代表的な3つの祭りを通して、神の愛を学びたいと思います。

祭りだけでなく、神が人々に命じることは、人々にとって益となる物であり、学ぶことで神の愛を理解することができます。

今日は、スターバックスコーヒーの、ホワイトモカケーキと、スマトラコーヒーです。サンプルにエチオピアコーヒーもいただきました。共に神の言葉を学ぶ一人ひとりに、神の恵みがありますように。

神が命じた祭り

神がイスラエルの人々に命じる祭りには様々ありますが、そのなかでも3大祭りと呼ばれる重要なものがあります。それが「過ぎ越しの祭り」、「7週の祭り」、「仮庵の祭り」です。この3つの祭りは、神が命じた場所、当時は幕屋や神殿のある所、現在ではイスラエルの中心地であるエルサレムで毎年行われます。イスラエルの人々が各地から集まってくる盛大なお祭りです。

神の祭りを、神の命じる場所と方法で行うことは、神に従う忠誠を現します。神はこの従う心を喜ばれ、祝福してくださいます。

神は祭りを通して、イスラエルの人々に子孫代々に渡って神を伝えるように命じます。神に従順に生きることを教え、イスラエルの人々が民族として、永遠に神の祝福を受けるためです。また同時に他の民族にも、神の存在を伝える手段ともしています。

神が命じる祭りにはそれぞれ意味があります。イスラエルの祭りは、今日の外国人である私たちにも、たくさんの神の愛が込められています。それぞれの祭りの意味を分かち合いたいと思います。

エジプトからの救出

「過ぎ越しの祭り」の目的は、神がイスラエルの人々を、エジプトでの奴隷の苦しみから解放し、助け出してくださったことを記念し感謝して行う祭りです。イスラエルの祭りの中でも一番重要な意味を持つこの祭りは、春に行われます。過ぎ越しの祭りとして1日、翌日から「種なしのパン」という7日間の期間が続き、合わせて8日間祭りが行われます。

神はイスラエルの人々をエジプトから脱出させるために、モーセを導き手として送ります。しかし、エジプトの王は頑なにモーセの交渉を拒み、イスラエルの人々を解放しようとはしませんでした。

そのため、神は10の災いをエジプトに下します。この災いによって、神の力と恐ろしさを人々は体験します。

一番最後の災いが最も衝撃的なもので、エジプト中の長男が、王から一般市民、また家畜の初子に至るまで、命を落としてしまいました。この災いのために、エジプトの王もイスラエルの人々を解放します。

神は、あらかじめイスラエルの人々には、この災いを免れるために、それぞれ家の門柱と鴨居に家畜の血を塗っておくように命じていました。これに従い血を塗ったイスラエルの家は、長男の命と家畜の初子の命が守られ、神の恵みを受けます。

過ぎ越しの祭り

神は、家に塗られた血を、神に従うというしるしとして認めて下さり、裁きを下さずにその家を過ぎ越されました。そこからエジプト脱出の記念の祭りを、「過ぎ越しの祭り」と呼ぶようになります。

救い出されたイスラエルの人々は、この唯一本当の神に従い、祝福を受ける生活を送ることが使命となります。

エジプトでの神の恵みを忘れず従うため、また子孫に伝えていくために、毎年この祭りを命じます。

この祭りでは、夕方日が沈むころに家畜の初子を神に捧げ、家族と共にその初子を食することが命じられます。これは、人々がエジプトを脱出した時刻とほぼ同じ時間帯です。まさに神の救いを再現しているかのようです。

種なしパン

過ぎ越しの祭りと、そのあとに続く種なしのパンの7日間、合計8日間は種の入っていないパンを食べるように命じられます。種が入っていないパンというのは、発酵していないパンのことで、平たく食感も味も好ましくない物です。

人々がエジプトを脱出する時は突然やってきました。エジプト中の長男と家畜の初子が亡くなってしまったために、エジプト中が神を恐れ、慌ててイスラエルの人々を追い出すように解放したためです。

イスラエルの人々は、パンを作っている最中でしたが、パン種となるイーストを入れる暇がなかったため、こね鉢ごと持ってエジプトを脱出しました。

この未完成の決して美味しいとは言えないパンは、エジプトの脱出を象徴する食べ物です。また、エジプトで奴隷として苦しめられていた辛い経験を現しており、祭りでこのパンを食べるたびに、神が苦しみから救い出して下さった恵みを覚えることができます。

過ぎ越しの祭りは、神の偉大な奇跡が現れたエジプトの脱出を祝う祭りであり、神の存在と愛を証明するための物でもあります。またイスラエルが独立し、建国の記念となった出来事であり、今日も盛大に行われている祭りです。

7週の祭り

過ぎ越しの祭りの次に行われるのは、同じく春に行われる「7週の祭り」です。イスラエルには3大祭り以外にも様々あり、その中に小麦の初穂を祝う「初穂の祭り」というものがあります。その初穂の祭りから7週後に行われるのが「7週の祭り」と呼ばれる、神の収穫の恵みを感謝する、喜びの祭りです。

この祭りでは過ぎ越しの祭りと違って、捧げる物と量は特に指定されていません。捧げる物は、個人が神の愛と恵みを、どれだけ理解し感謝しているかによります。

神の恵みをより強く感じている者は、感謝して自ら喜んで捧げることができます。神の愛を理解しているほど、感謝が捧げものに反映され、より神の祝福につながります。

エジプトからの脱出、荒野での旅、命と生活が守られたことなどを真摯に受け止めると、神に感謝し愛し従う心が生まれます。

この祭りでもまた、神の存在と愛を、子供たちに伝えることが命じられます。

仮庵の祭り

「仮庵の祭り」は、秋に行われる祭りで、1年の収穫が終了した後に7日間行われます。

仮庵というのは、仮住まいのことを現しています。人々はエジプトを脱出したあと、神の約束の土地カナンに向かう間、荒野の所々で仮住まいのテントを建て生活しました。

水も食料も乏しい荒野で、神は人々に必要な物を与え、命を守り導かれました。テント生活はその神の守りを象徴しています。

エジプトから救い出してくださったことに加えて、荒野で神が命を守り、導いてくださったことを感謝し喜ぶこの祭りの間中、人々はテントの中で過ごします。

神の恵みを分け与える

神は全ての祭りにおいて、家族と共に、祭司職の人々、貧しい人々、身寄りのない人々、また社会的福祉が受けられない外国人を招いて食事をするように命じます。

神はイスラエルの人々の中にいる、収穫の無い人々や、社会的に恵まれない人々を放っておかれるお方ではありません。それぞれの祭りにおいて、神から受けた恵みを共に分かち合い、神に感謝することを命じます。

同時に神は人々に、過ぎ越しの祭りや種なしパンを通して、エジプトでの苦悩を覚えさせ、同じように苦しい環境にいる人々を、思いやり助け合うことを教えます。神は人々が自発的に愛し合い助け合うことを望んでいます。

神はこのこれら3つの祭りを、神に従い行うことで、収穫と手の業を祝福すると約束されます。人々の仕事と収入を祝福してくださるのです。

これは当時のイスラエルの人々だけでなく、私たち一人ひとりのも語られていることです。現代の私たちに命じられている、神を愛すること、人を愛することを行う者は祝福を受けます。神は、神を愛し信じ従う者を裏切ることはありません。

祭りの意味

神の命じる祭りには、いろいろな意味が込められています。神に感謝し神に従うため、子孫に伝えるため、祝福を受けるため、他民族へ神の存在と力を示すためなどの他に、聖書に書かれている神の偉大な計画を現しています。

①過ぎ越しの祭り(エジプト脱出):苦しみから解放され新しくスタートすること
②7週の祭り(収穫):荒野で律法や水と食料など、神の恵みを受けたこと
③仮庵の祭り(荒野でのテント生活):過酷な荒野の旅で、神を信頼し従うこと
この3つの過程を経て、最終的に神の祝福の土地カナンに入るという流れを現しています。

また、イエスキリストの誕生と、人間の命の救いを意味を現しています。
①過ぎ越しの祭り(血が塗られた家):キリストの十字架の血潮によって裁きを免れる
②7週の祭り(恵みを受ける):キリストを信じ神の霊を受け、祝福の生き方をする
③仮庵の祭り(仮住まいを経て神の国に入る):地上での仮の生活の後、神の国に入る
神の祭りは、神の国への道のりを現しています。

神の偉大な計画

私たち一人ひとりの罪のために、イエスキリストは十字架の上で、血を流して死んでくださいました。このキリストの贖いを信じる者は、滅びの裁きを免れ、永遠の命を手にすることができます。

そして、神の霊を受けて正しい生き方をし、神から祝福を受けます。

この地上での生活は、肉体を仮住まいとしている状態です。地上の生活で神を学び、神を愛し従い、ついには神の国に入ります。

神は全ての人が神の国に入ることを願っています。神はイエスキリストを送って下さり、全ての人が神の国に入るための道を与えてくださいました。全ての人が自分の罪を悔い改めて、キリストを救い主だと信じることを神は願っています。

この神の愛を受け入れて、ともに神の国を手にしていただけたらと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。また次の記事でご一緒できることを楽しみにしています。皆さんに、神の守りと祝福があることをお祈りしています。

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